セールの探し方 ・ 更新 8月23日
贈答用のお茶は玉露を選ぶと外れることがある|相手の淹れ方が分からないときの安全策
贈り先の飲用習慣が分からないときに、茶種ごとの淹れ方の手間とカフェインの違いから贈答用のお茶を選ぶ考え方|各メーカー
贈答用のお茶で値段の高いものを選ぶと、多くの場合は玉露になります。ところが玉露は伊藤園のお茶百科の目安で湯温50℃・浸出2分と、煎茶(上級で80℃・約30秒)とは淹れ方がまったく違います。急須と湯冷ましを使わない相手に贈ると、持っている道具では本来の味が出せません。相手の飲用習慣が分からないときに何を基準に選ぶかを、茶種ごとの淹れ方の手間とカフェインの違いから整理します。値段の話ではなく、外さないための選び方の話です。
読まずに数字だけ出したいときは お茶の淹れ方 計算・早見表(茶葉の量と湯量) へ。淹れたい湯量を入れると、出典(お茶百科/伊藤園)に書かれている茶葉の量・湯温・浸出時間が出ます。早見表に無い茶は袋の「茶葉◯gに湯◯ml」から計算できます(登録不要・ブラウザ内で計算)。
解説
贈答用のお茶を選ぶとき、価格帯を上げていくと多くの場合は玉露に行き当たります。高価で、名前も通っていて、贈りものとして無難に見えます。
ところが、ここに落とし穴があります。玉露は淹れ方が煎茶とまったく違うのです。
Amazonで「贈り先の飲用習慣が分からないときに、茶種ごとの淹れ方の手間とカフェインの違いから贈答用のお茶を選ぶ考え方」の価格を見る伊藤園のお茶百科によると、玉露2人分の目安は茶葉6g・湯温50℃・湯量100ml・浸出時間2分です。同じサイトが示す煎茶2人分の目安は、茶葉4g・湯量200ml・浸出時間約30秒で、湯温は上級煎茶で80℃、普通煎茶で90℃〜100℃とされています。
並べると、4つの数字がすべて違うことが分かります。茶葉は多く、湯は少なく、温度はずっと低く、時間は4倍長い。玉露は「良い煎茶」ではなく、別の淹れ方をする別のお茶です。
ここから、贈りものとしての問題が出てきます。
湯温50℃は、沸かした湯をかなり冷ました状態です。湯冷ましを使うか、器から器へ移して温度を落とす必要があります。ポットの湯をそのまま急須に注ぐ淹れ方しかしていない相手に玉露を贈ると、道具の面で目安どおりに淹れられません。
時間の差も効きます。煎茶の感覚で30秒で出せば、玉露は旨みを引き出す前に終わります。逆に煎茶を玉露のつもりで2分置けば渋くなります。どちらの向きに間違えても、結果は「高いお茶なのに美味しくない」です。
では何を基準に選べばよいか。相手の飲用習慣が分からないときは、価格帯ではなく**淹れ方の許容度**で選ぶのが安全です。
いちばん幅が広いのは普通煎茶です。目安の湯温が90℃〜100℃なので、ポットの湯をそのまま注ぐ淹れ方でも範囲に入ります。相手がどんな淹れ方をしていても、大きく外れません。
もうひとつの方向が、香りで成立するお茶に寄せることです。
ほうじ茶は、煎茶・番茶・茎茶などをキツネ色になるまで強火で炒って作ります。お茶百科によれば、ほうじ機でほうじ香が生じるまで約200度で加熱し、すぐに冷却するとされています。この焙煎の香ばしさが味の中心なので、湯温を細かく管理しなくても持ち味が出ます。
玄米茶は、水に浸して蒸した米を炒り、これに番茶や煎茶などをほぼ同量の割合で加えたお茶です。炒り米の香ばしさが立つため、これも淹れ方の幅が広いお茶です。
この2つには、もうひとつ贈りものとして効く性質があります。カフェインが少ないことです。
玄米茶は米が混入しているぶん煎茶や番茶の使用量が少なくなるため、カフェインが少ないとされています。ほうじ茶は、炒る(ほうじる)ことによってカフェインが昇華するとされています。相手が夜に飲むのか、家族で分けるのかが分からないとき、この差は選ぶ理由になります。
お茶百科は玄米茶について「お子さまやお年寄りの方にもおすすめできるお茶」と明示しています。小さな子どもや高齢の家族がいる家庭に贈る場合、これはそのまま判断材料になります。
玉露を避けるべきだと言いたいわけではありません。相手が急須で丁寧に淹れる人だと分かっているなら、玉露は喜ばれる選択です。
ただ、玉露にはもうひとつ好みを分ける要素があります。覆い香です。
玉露は、新芽が2〜3枚開き始めたころに茶園をヨシズやワラで20日間ほど覆って育てます。かぶせ茶も同じ被覆栽培ですが、こちらはワラや寒冷紗などで1週間前後です。この被覆によって、アミノ酸(テアニン)からカテキンへの生成が抑えられ、渋みが少なく旨みが豊富な味になります。そして、海苔に似た「覆い香」が特徴的だとされています。
海苔に似た香り、というのははっきりした個性です。好きな人には代えがたく、そうでない人には強く感じられます。相手の好みが分からない状態で個性の強いものを選ぶのは、価格に関係なく賭けになります。
最後に、それでも玉露を贈ると決めた場合の補い方を書いておきます。
淹れ方の目安を一言添えることです。茶葉6g、湯温50℃、湯量100ml、浸出2分。この4つが分かっていれば、湯冷ましが無くても器を移して温度を落とすなどの工夫ができます。贈答用の箱に淹れ方が書かれていないことは珍しくないので、そこは贈る側が補うほうが確実です。
本記事の湯温・時間・分量は、いずれも伊藤園のお茶百科が示す目安であり、商品ごとの推奨値ではありません。実際には包装に記載された淹れ方が優先されます。カフェインの多少について述べた箇所は、茶種の作り方に由来する一般的な傾向であって、特定商品の含有量を示すものでも、健康上の効果を述べたものでもありません。(確認日 2026-08-23)
使い方・探し方の手順
- まず相手の道具を思い出す。玉露の目安は湯温50℃で、これは沸かした湯をかなり冷ます必要がある温度である。湯冷ましや急須を日常的に使っていない相手に贈ると、持っている道具では目安どおりに淹れられない
- 湯温の許容幅で選ぶ。煎茶は上級で80℃、普通煎茶なら90℃〜100℃と幅がある。ポットの湯をそのまま注ぐ淹れ方でも普通煎茶なら目安の範囲に入るので、相手の習慣を問わない
- 浸出時間の差を見落とさない。煎茶は約30秒、玉露は2分である。玉露を煎茶と同じ感覚で30秒で出すと、旨みを引き出す前に終わる。逆に煎茶を2分置けば渋くなる。どちらも「高いお茶なのに美味しくない」という結果になる
- 茶葉と湯の比率が違うことを踏まえる。2人分で比べると煎茶は4gに対して湯200ml、玉露は6gに対して湯100mlである。玉露は茶葉が多く湯が少ない。同じ急須の感覚で湯を注ぐと、玉露は薄くなる
- 飲む時間帯が分からないならカフェインの少ない側に寄せる。玄米茶は米が入るぶん茶葉の使用量が減るためカフェインが少なく、ほうじ茶は焙煎でカフェインが昇華する。夜に飲む相手や、家族で分ける相手に向く
- 小さな子どもや高齢の家族がいる相手には玄米茶を検討する。お茶百科が明示的に「お子さまやお年寄りの方にもおすすめできるお茶」としているのは玄米茶である
- 覆い香が好みを分けることを計算に入れる。玉露とかぶせ茶の特徴とされる覆い香は海苔に似た香りで、はっきりした個性がある。相手の好みが分からない状態で個性の強いものを選ぶのは、価格に関係なく賭けになる
- それでも玉露を贈るなら淹れ方を添える。目安(茶葉6g・50℃・100ml・2分)が分かっていれば道具が揃っていなくても近づけられる。箱に何も書かれていないことが多いので、そこは贈る側が補う
対象商品と価格
| 対象商品 |
|---|
| 玉露(淹れ方の目安)2人分で茶葉6g・湯温50℃・湯量100ml・浸出2分。低温の湯でじっくり時間をかけて旨み成分を引き出す |
| 煎茶(淹れ方の目安)2人分で茶葉4g・湯量200ml・浸出約30秒。湯温は上級煎茶80℃、普通煎茶90℃〜100℃ |
| かぶせ茶ワラや寒冷紗などで1週間前後茶園を覆って育てる。玉露(20日間ほど)より被覆期間が短い |
| 玄米茶水に浸して蒸した米を炒り、番茶や煎茶などをほぼ同量の割合で加えたもの。カフェインが少なく、炒り米の香ばしさが特徴 |
| ほうじ茶煎茶・番茶・茎茶などをキツネ色になるまで強火で炒る。ほうじ機で約200度に加熱しすぐ冷却。焙煎でカフェインが昇華する |
| 番茶摘採期・品質・地域などで日本茶の主流から外れた「番外」のお茶を指す。玄米茶やほうじ茶の原料にも使われる |
確認日時点で出典・商品ページに表示されていた金額です。空欄は確認できなかったもので、推定値は入れていません。価格・対象・期限は変動するため、購入前にAmazonの商品ページでご確認ください。
Amazonで「贈り先の飲用習慣が分からないときに、茶種ごとの淹れ方の手間とカフェインの違いから贈答用のお茶を選ぶ考え方」の在庫と価格を確認するこんな人に贈り先の家にどんな道具があるか分からない状態で、お茶を贈る必要がある人に向きます。相手が日常的に急須で煎茶を淹れると分かっている場合は、この記事の前提が当てはまらないので気にしなくて構いません。
ここがポイント
- 伊藤園のお茶百科は、玉露2人分の目安を茶葉6g・湯温50℃・湯量100ml・浸出時間2分としている
- 同じく煎茶2人分の目安は茶葉4g・湯量200ml・浸出時間約30秒で、湯温は上級煎茶80℃・普通煎茶90℃〜100℃
- 玉露は新芽が2〜3枚開き始めたころ茶園を20日間ほど覆って育てる。かぶせ茶の被覆は1週間前後
- 被覆によりアミノ酸(テアニン)からカテキンへの生成が抑えられ、渋みが少なく旨みが豊富になる。海苔に似た「覆い香」が特徴
- 玄米茶は蒸した米を炒り、番茶や煎茶などをほぼ同量の割合で加えたもの。米が入るぶん茶葉の使用量が減るためカフェインが少ない
- ほうじ茶は煎茶・番茶・茎茶などを約200度で加熱し、すぐに冷却して作る。炒ることでカフェインが昇華する
- お茶百科は玄米茶を「お子さまやお年寄りの方にもおすすめできるお茶」としている
茶葉の量と湯量を計算する
茶種を選んで湯量を入れると、必要な茶葉の量・湯温・浸出時間が出るページを用意しています。数値は出典のあるものだけを載せ、出典リンクを各行に付けています。手元の茶葉のパッケージ表記から計算することもできます。
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参考: www.ocha.tv / www.ocha.tv / www.ocha.tv / www.ocha.tv(8月23日確認)